Shop

自家通販

ダウンロード


対面電書でのダウンロードには作品に記載されているシリアルコードが必要です。
お持ちでない場合は上記ショップサイトからお買い求めください。

神話物語群 アーニャ

おまけ

『神話物語群 アーニャ』の全収録楽曲を解説したセルフライナーノーツとなります。
※あまり大それた内容ではありません。

セルフライナーに寄せて
執筆:HISAOH

01. 赤牛の書 イト編

セゼールはただのおばさんではありません。
ルアンもただの男の子ではありません。

舞台は現代のアイルランドとなっていますが、 ルアンはルーグであり、セゼールは物凄く長生きしている感じです。
あまりにも具体的に言ってしまうと、想像の余地が縮まってしまうので、設定はこの辺りで。。。

旧版では全く別の曲、メロディが使われた導入部が使われていました。
今回の再定義では、その楽曲は使われませんでした。
再定義していく中で、別で使おうと思った為です。
旧版では、セゼール、ルアンと名前もなかったですから……

武川さんのセゼール、みきたにさんのルアン、ジョン・ドゥさんのドンの演技が入ってから、 効果音が追加されていきました。
セゼール、ルアン共に世界観の演出としてはぴったりで、 ドンの箇所と効果音がうまくハマって良かったなと感じています。

こぼれ話ですが、Youtubeやツイッター動画でクレジット表記がされる一番最後で ぼんやり映っている書物は本物の赤牛の書です。
その辺の古書、写本を拾って加工したのではありません。

描いている内容、テーマ自体は、旧版で書かれた様に侵略の書(Lebor Gabála Érenn)で特に間違いではなかったのですが、 現存している書物、伝承諸々どうしてもキリスト教の影響下、介入が激しいもので、 キリスト教の影響が薄そうなものになってくると紛失してしまっていたり、偽書なものもチラホラあり、 完全創作の御伽噺という場合もありますか……ね。
結構アバウト思考なのですが、赤牛の書とかでも紛失している稿があるので、 そこを一つの想像の余地、解釈拡大の領域としてしまい新たに持ち出した感じです。

02. ダヌの子と太陽の子

遡る事、これは本当にかなり昔の話で旧版を手掛けたよりも3、4年くらい前で ハヤテのごとく! 、ゼロの使い魔、ローゼンメイデンとかアニメやっていた時期で、

尚且つアキバがオタクっぽいなぁという街並であった頃、 その辺りくらいで数多のツンデレ、少年声の影響、洗礼(?)を受けた気が今ではしていて、 そういうのが直に来た曲なのかなと。

吉田さん、魚住さんのその紛うことなきヴォイスはジャストにハマり、 旧版から台詞を変えた武川さんのフィーリの感じがネタであるはず曲を少し陰を落としてちょうどいい塩梅になっているのかな……と。

ジョン・ドゥさんが演じるヌァダは旧版では、幼少期アーニャが父を演じるという形で行っていたのですが、 モクモクと雲みたいなものがルーグ、アーニャの頭上で共通して表れて、 誠実そうだけど少し抜けている様な王ヌァダが出てくるみたいな演出に変更されたのです。

03. 辰砂の娘

音楽的な事で言えば、旧版ではキーが一つ高いです。
折角なので、旧版キーでのほぼFM音源でのお戯れアレンジをば。
(歌は何となくFM風?台詞はロボット系)

≪※作品版付録htmlのみフル尺となります≫

旧版から半音、一音下げのリアレンジを行い没になったのがこの半音下げです。
(本来はCeVIOで仮歌つくってますが、有償頒布のオマケでも使用許可要なので、 Sinsy 謡子に差し換わっています。この仮歌だと物凄く声揺れそう笑)

≪※作品版付録htmlのみフル尺となります≫

梟夜さんの歌唱でかなり生まれ変わり、実は想像以上に台詞、ナレーション導入による印象、演出効果は大きいです。
無論、音楽、曲そのものに山、谷の起伏、ドラマ性がなければ台詞、ナレーションの魅力も半減されてしまうし、 相乗効果的に次のステップにいくにも、相殺、殺し合わないマッチングは非常に重要かなと思います。
吉谷さんのナレーションの入りの印象、演出はとても大きく、みきたにさんの神っぽい印象
武川さんのフィーリの印象
これ等の声音、雰囲気における効果、この楽曲にもたらしている作用は計り知れない感じです。
みなが顔合わせしている訳でもなく、各セクションにおける宅録でこうもハマるのは一つの運命かなとも思います。

余談ですが、アイルランド語の箇所がある訳ですが、 みきたにさんに依頼連絡を悪質な悪戯メールと思われず良かったなと思います。

01.赤牛の書 イト編

01

02.ダヌの子と太陽の子

02

03.辰砂の娘

03

メンバー

HISAOH

再定義する際、資料を新たに入手して調べていったのですが、 アイルランド、ケルトの話はかなり豊富で読むだけでも大変楽しめます。

困ってしまうのは、人名、地名、用語が日本語のカタカナで当てはめる事が実質困難な事くらいでしょうか。
普及している人名、地名、用語が英語読みという場合もあれば、 なじみ深いティルナノグもチルナノグの方が近いかも知れないし、どの読みで採用するかという悩みは尽きません。

物騒な話ですが、実はこれ等のテーマを取り上げて長期活動する人々はあまり多くなく、 追及すればする程、忽然と姿かたちを消してしまうそうです。

英国、アイルランド、ケルトで多い話ですが、妖精は詩情溢れる人間を好む傾向にあり 純真な詩人を自分たちの世界に連れて行ってしまう もしくは、要望があればその人自身の寿命と引き換えに詩才を付与するという慣習があるらしく、 どこかゲーテのファウスト、メフィストフェレス的なものを彷彿とさせますが、 お呼ばれない私は長生きしそうな予感がしますので、この膨大な資料、テーマを残りの余生、 どれだけ音楽に出来るかな……というのが今の心境です。
アーニャに制作、協力いただいた皆さま、そしてイラストとして起こして下さったもっけさんに改めて感謝いたします。
そして、お手に取られたリスナー、ファンの皆さまに末永く愛聴いただけたらそれ以上の幸せはありません。
ありがとうございました。

梟夜 - ヴォーカル/ナレーション

みなさまこんにちは、この度はありがとうございます。
アーニャをお楽しみいただいておりますでしょうか?

実は辰砂の娘を歌うにあたり、調を変えることは私にとって苦渋の選択でした。
原曲の勢いが非常に気に入り、調をそのままに試みましたがもはや叫びというか、可憐な乙女の欠片もなくなってしまいまして。
しかし慣れとは怖いもので今の雰囲気も好きですし、D minorのイントロと語りがマッチしていて素敵ではありませんか!

今回も作品とキャストに恵まれた制作となりました。ではまた次作でお会いしましょう^^

もっけ - イラスト/デザイン/DTP

03

おまけー初期デザイン

01

ゲスト

武川鈴子 - セゼール/フィーリ

セゼールおよびフィーリ役でお世話になりました武川鈴子と申します。

『赤牛の書 イト編』の台詞を頂いた際に、孫に昔話を聞かせている現代のお婆さんと言うよりは、 一昔前の時代の人物の印象が強かったです。
オルゴールの音に合わせて語られる昔話は、神秘的でもあり力強さも感じる事ができました。

『ダヌの子と太陽の子』は、アーニャとルーグのやり取りがコミカルで面白く、 ヌァダの娘に甘い父親像が想像できて平和な一時を感じる事が出来る一コマだと感じました。
フィーリはナレーション的な位置づけであるので、淡々と伝える事に専念を致しました。

『辰砂の娘』は、曲のスピード感とBardのナレーションの格好良さ、始祖母神ダヌの一言も感慨深く、 梟夜様の歌声に意志の強さ、繊細さ、切なさを感じ興奮を致しました。
こちらの曲でのフィーリはアーニャを憐れむ気持ちが自然と沸き起こりました。

今までのアイルランドのイメージは、丸山薫さんの「汽車に乗って」という詩だったのですが、 こちらの楽曲に出会い印象が大分変り、アイルランドの歴史に興味を持つことが出来ました。ありがとうございました。

みきたに - ルアン/始祖母神ダヌ

ルアン役、始祖母神ダヌ役のみきたにです。

ご依頼頂いてから楽曲を拝聴し、かっこよく幻想的な雰囲気に一気に惹き込まれました。
曲を聴きながら、ノリノリで演じたのを覚えています。

アイルランド語の台詞依頼には驚きましたが、 自分なりに女神らしく発したテイクで一発OKを頂くことができて良かったです笑

少年と女神というかけ離れた役柄を、それぞれとても楽しく演じさせて頂きました!
「神話物語群 アーニャ」に参加することができ、本当に嬉しく思います。
ありがとうございました。

ジョン・ドゥ - ドン/ヌァダ

一言しか喋っていないのにコメントはセリフ以上に書かせて頂いてます。

どうもドン、ヌァダ役のジョン・ドゥです。
今回は他の方が音声提出を終わらせてほぼ完成品の様な状態で 収録させて頂いたのでキャラ作りがとても楽でした。

ヌァダのとぼけっぷりは吉田ひるねさんのアーニャに完全に引っ張られてます(笑)
あと魚住さんのルーグ役とても好きです。キャラ絵は無いのですが私の中では 大きめの目の下にクマが似合いそうなちょっと弱気そうな少年と化してますね。
お疲れ様でした!

吉田ひるね - 幼少期アーニャ

恥ずかしながらケルティック・メタルというジャンルを存じ上げておらず、 今回初めて聴かせて頂いたのですが、あまりのカッコよさに痺れました。

歌唱はもちろん、語りで参加している皆様の雰囲気もバチっとハマっていて こんな素敵な作品に携われた事を本当に光栄に思います。うっふっふー!

魚住凛菜 - 幼少期ルーグ

幼少期ルーグ役、魚住凛菜と申します。

ルーグのセリフを収録する時には「ダヌの子と太陽の子」の曲を聞きながらやらせていただきました。
楽曲を聞いているとアーニャとルーグ、ヌァダのやり取りが浮かんできて、とても楽しかったです。

幼少期ルーグ役として『神話物語群 アーニャ』という素敵な作品に携われてとても幸せでした!
ありがとうございました!

吉谷俊彦 - バルド

音声コメント